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今年もありがとうございました。

当店の年内営業は本日まで。
明日31日より1月4日までが休業となり、新年は5日よりの営業となります。
以上よろしくお願いいたします。
と、これだけで終わるのもなんですので、年末恒例本年度総括とか。

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2023年モデルが発表となった夏以降、2年間に渡る自転車供給の遅延が解消されつつある事が実感されつつあります。
なんとも歯切れの悪い言い方なのは、好転の兆しが実感されつつあるものの、元通りになったとはとても言えないからなんですよね。写真に写るような売れ筋クロスバイクを中心にメーカー在庫も増えつつあるようですが、ロード&マウンテンの品薄は相変わらずです。
それでも、年度替わりに伴う現行モデルの割引セール案内がが久しぶりに来るようになったりと、明るい兆しも見えてきているのです。(この案内、ホント懐かしかったですよ!)
しかしですねえ。
デリバリーに関する状況は改善しつつ有るものの、皆さんご存知怒涛の値上げラッシュも同時進行中。
振り返ってみると、一難去ってまた一難的な1年でありました。(台風による浸水事故もあったしね。)
はたして来年は?

SUNTOURの Q-LOCは・・・

SUNTOURに採用されているスルーアクスルは、フォークレッグのねじ切りにより固定する方法ではありません。
それ故Q-LOCというネーミングが付けられた独自構造となっているのですね。
このシステムは総合的に判断すると、何かと使いにくいシステムだと思っていたら、数年前よりQ-LOC2というネーミングの2型仕様となっています。

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分割構造の臼パーツが、収納状態を維持する仕組みに改良されています。
これは市場の声に的確に対応したグッジョブと思ったものの、件数は減りましたが未だこのパーツに関するトラブルは有るのです。
機械ですから壊れない事はないです。トラブル皆無は無理な話。
しかしトラブル発生時の対応が再びこのパーツを購入するしかなく、しかも割りと高額(一万円前後)な点が問題かと思うのですよ。
総合的に判断すると、Q-LOCは・・・
となるのです。

流用するベルト

輪行時にフレームと車輪等の固定に使うバックルベルトは、アクセサリーとしても販売中です。
例えばこれとかね。

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TIOGA バックルベルト 4本セットで¥800なり。
しかし皆さん何かしら流用して使う事が多いのか、この手の商品の足は遅いのですよ。
流用には工夫で色々あるようですが、身近な例で良くあったのがコレとかですね。

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左側に写るペダル用のトウストラップで、昔のスポーツ車には必ず付属していたパーツです。
しかしマウンテンバイク等にストラップを付ける方は稀ですのでね。
当店でもこのパーツは余る一方でしたので、処分するかもっぱら輪行時のストラップに流用するという事が多かったのです。
で、最近は完成車にトウストラップが付属する事は無くなったのですが、写真右側のベルクロストラップが、箱入完成車の梱包に使われる事が増えてきたのですね。これを捨てずに取っておくのです。
輪行時のバックル流用の本命はコレですよ。最近では。

英式バルブのリムナット

表題のパーツは、婦人車等に広く採用されている英式バルブの根元部分を締める為の薄口10mmナットの部分です。
このナットはゴム製のベース部分の固定の為のパーツです。10mmナットと書きましたが10mmレンチで締める事が出来るナットです。ですがレンチでは締めません。通常指先で締めるパーツです。
(シュワルベの英式バルブでは、このナットは手締め用にローレットネジとなっていますもんね。)
最近、と言ってもココ10年程前から気になる事があるのですが、このリムナットの大半が薄いサイズに変わってしまった事なんですよ。

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(左側バルブのリムナットが件の薄いサイズ。右側は今となっては希少な昔からのサイズです。けっこう違うでしょ。)
パンクして強引な走行等で無理に走った英式チューブのこの部分は、薄くなったサイズのせいでネジ山がカムアウトしてしまい、手では回せない状況になってしまうのです。
パンクしてこの状態になった英式バルブが近年激増しているのはこんな理由からなんですね。こうなるとパンク修理等で一手間増えて、最悪チューブ交換になる事もありますよ。
頻繁にパンク修理しない人には、あまり関係のない話かもですが。
私は自転車屋なもんでね。大いに関係あるのですよ。
薄いリムナット無くなって欲しいです。無くなんないだろうけどね。

フレンチバルブコア

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バルブコアが交換式のフレンチバルブのメリットは、バルブコアが交換可能な事に尽きるのであります。
この部分が交換可能であれば、ダメージを負ったバルブコアのみを交換したり、バルブ長を延長する為のアダプターを付けたり等のメリットがある反面デメリットもあります。
特に最近増えたなあと思うのが、チューブが新品にも関わらずバルブコアの部分の締め付け不足から来るエアー漏れです。
チューブを新品に交換したのにエアー漏れ症状が出る。
そんな場合はこの部分のチェックが必要です。
これは特に近年目立つ症状で、新品でも必ずチェックする必要がある部分ですよ。

逆転現象

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バイク用の部品に限った事ではないのですが、通常サードパーティー製品というと本家版に比べて安さを売りにする事が普通です。
バイク用のパーツで例を挙げるなら、主に消耗品ともいえるブレーキ用パッドだったりワイヤー関係が分かりやすいです。
シマノ製キャリパーのブレーキパッドを交換する場合や、シマノ製シフトレバーのワイヤーを交換する場合には、汎用品的レギュラー製品なら同等品のサードパーティー製品の方が安く入手出来るのです。
純正品に近い性能で、このお値段ならコチラの方を選ぶよ!という方も多いです。(プリンターの交換インクを思い浮かべてもらうと分かりやすいですよね。)
しかしそれは昨年までの話で、最近ではシマノ製純正パーツの方が安いという逆転現象が複数起きています。
要因は円安もありますが、総じてサードパーティー製品のクオリティが向上して純正品同等か、場合によっては上回るという事実もあるのかと思うのです。
シマノ製品も値上げしていますが、サードパーティー製品はそれを上回る値上げ幅で、輸入元も自信を持って値上げ案内を送って来やがる(苦笑)昨今なのであります。
バイク用パーツに限った事ではないですが、日本製品の地盤沈下を身近に感じる最近でありますねえ。

CAMELBAK ポディウム カスタムカラー

自転車用のボトルには何かしらのデザインで意匠を凝らしたモデルが一般的です。
かなり昔の話になりますが、金属製のボトル以外のプラボトルにも白一色というモデルもありましたが、最近ではここまでの無地デザインは稀です。

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CAMELBAKの製品ですので、ブランドの訴求力もあるのですがそれを表すものも一切ありません。
そこがなんか新鮮。
カスタムカラーというシリーズですが、ということは自分で何かマジックとかで描けよって事?
買った人の自由ですけどね。
税込当店価格 ¥1580なり。