fc2ブログ

5速の時代

4MTが主流の時代に「走りの5速!」というコピーでスポーツモデルが販売されていたのは1970年代。
自転車ではなくて車の話ですけどね。
1970年に5段ギアのジュニアスポーツ車を買った私は、憧れの5段ギアに大感激でしたっけ。(カンパでさえ5段ギアの時代でしたのでね。)
思えば5速ギアは、当時大人から子供まで憧れの時代だったのです。

20230926_150814.jpg

で、今は2023年ですので、あれから50年以上過ぎたわけですが、現在ではリアハブに付く歯車は12枚。12段ギアとなっています!
半世紀の経過で倍以上のギア段数となったのですね。
小学6年生当時は、こんな時代が来るとは思いもしませんでしたよ。
本日はご依頼された5段ギアのバイク整備をしつつ、そんな事を考えてみたり・・・・。

最近のスプロケは

メンテナンスでお預かりしていたマウンテンバイク用のホイール。
↓コレね。

20230821_091914.jpg

このホイールを偶然目にした私と同年輩のお客様=40年来のローディで、メインバイクは6700アルテ。10速時代ですね。
その方からこんな質問をされたのです。
「このホイールは何用?」
最近のマウンテンはローが50T越えてますのでね。昔のスプロケの概念では見える造形がかなり異質なものに見えたのでしょうね。
最近のマウンテンは大体こうですよ。とご説明しても半信半疑のご様子。
正直言うと登場から既に数年経っているのに、説明する私もこのスプロケには違和感アリアリですよ。未だに。
そんな具合ですから、にわかに信じてもらえないのも無理ないです。

7700系のデュラ

7700系のデュラというと、ワタシ的にはそんなに古いというイメージはなかったのですが、(なんといってもWレバーではないモデルですのでね)それでも登場は1996年ですって。
25年以上の四半世紀前モデルとなるのです。十分古いモデルなのですね。
この7700系フルアッセンブルされたロードバイクを復活させたいとの事で、持ち込まれたバイクのクランクがこうなっていました。
(10年以上ぶりですかね。オーナー共々お懐かしゅうございます。)

20230901_142014.jpg

最近の中空デザインのクランク&ギア板なら、こういった縦割れ状態を見る事も稀にあるのですが、アルミ無垢のモデルでは珍しいのかと。
少なくとも私は初めて見ましたよ。ミルフィーユ状態のギア板。
四半世紀経過していますのでね。こういう事もさもありなんと納得していただきました。

こんなの出てきたよ

工具箱や部品箱。
何かと便利なストレージですが、定期的な中身の整理整頓が必要です。使いっぱなしだと中身が何だか分からない使い勝手の悪い物となってしまいます。
という事で時折メンテするのです。
そして昨日はこんなモノを見つけてしまいましたよ。

20230523_132036.jpg

このカンチブレーキ。何でしたっけ。
調べるとどうも「Joe's 」らしいです。
そういえば、昔アメリカ製の削り出しカンチブレーキが流行った時代があったよね。
クラインとかが幅を利かせていた頃だから1990年頃だっけ。もう30年以上昔だよね。
昨晩何を食ったか思い出せない最近ですのでね。
忘れるのも無理はないですよ。(苦笑

GIANT Hardline

1980年代から始まったマウンテンバイクブームですが、その黎明期から販売に携わっていた者の感覚で言うと、エポックメイキングなパーツの登場毎に時代代区分が有ると思うのです。
即ちシフトレバーがサムシフターだった時代。これが第一期
その後ラピッドファイヤーと呼ばれるシフターがシマノからリリースされだしたのが第二期。
フロントサスペンション&Vブレーキ&アヘッド登場が第三期。
リアサス&DISCブレーキ登場が第四期。
ココで一段落して、その後ダウンヒルバイクブームにつづく。そんな感じだったかと思うのです。

20230110_130508.jpg

本日整備したのは、この区分で言うと第二期の1990年頃でしょうかね。
GIANTに限らず輸入ブランドのバイクは、この第二期位に参入してきたメーカーがほとんどでしたね。
この頃のマウンテンは、今でもお散歩等日常使いに使っている方も多く、第三期、第四期のモデルより生存率は高いような。
そんな印象です。
今回シフター関係の交換となった現在で約30年選手。
まだまだ現役で働けそうな感じですね。

Old-timer 久しぶりの更新

倉庫で箱入り修理用のパーツを物色中に見つけてしまった懐かしいパーツ。
古い箱を開けてみると久しぶりのご対面。
それはコレであります。

20221218_103214.jpg

ブリヂストンのキーレスキー。
勿論自転車用の馬蹄錠(婦人車用)です。新品ですよ。しっかりリモコンもありました。
コレって確か20年位昔に発売したパーツですねえ。
ブリヂストンは業界の牽引役でしたのでね。
当時はベルト駆動やハブダイナモと、ブリヂストンが火付け役となってヒットした商品も多かったのです。このキーレスキーも数社から同型式の模倣パーツが出ていましたっけ。
しかし鳴かず飛ばず。本家である車で普及したキーレスのようにはなりませんでした。
市場からはアッと言う間に駆逐されたのであります。
ブリヂストンの黒歴史パーツと言えるのかもですねえ。
という事で処分しましたよ。

Di2登場して10年以上経ってたよ

Di2の登場から10年以上経過して、多くのメリットを享受しているなあと思うものの、未だにDi2に接する場合は身構えてしまいます。
それというのもDi2の最大の弱点=高コストですのでね。スポーツバイクにおける占有率は低く庶民への浸透はまだまだなのです。
つまり庶民派の当店では、Di2装備車年間の販売台数は数台ですのでね。メンテナンスの頻度も自ずと少ないからなんですね。

登場時には、クロモリフレームに外付け配線&外付けバッテリーという事もありましたので、操作以外ではスマートに収まるイメージは少なかったですね。無骨な印象が強かったです。
それが数年後には、対応するデザインのフレームが普通になって、バッテリーも内蔵式が普通となりましたのでね。
完成車を組む場合でもスマートに収まるようになりました。バッテリーも直接コードを差し込む方法でない充電が出来たりして、感激したものです。
当初、両面テープで処理したケーブルやジャンクションもフレームに放り込んで、メンテナンスアクセスホールを兼ねるBBのカバー(本来はベアリングハウジング)で蓋をすれば出来上がり。
数台こなせば要領も分かってきて、見た目も作業もスマートになった事を実感する最近です。

IMG_20210713_132243.jpg

しかしですねえ、最初の話題に戻りますが、Di2には毎日触るような事がありませんのでね。
たまのメンテナンスには身構えてしまうのですよ。なにせ高額商品ですし。
それはそうと、Di2ネタで昔話が出来るような時代となった事に複雑な感じですよ。(苦笑